ディスカス |
淡水熱帯魚の王様、ディスカスの飼育 |
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熱帯魚の王様ディスカスに憧れて飼育開始。悠々と泳ぐディスカスの姿、逆立ちしながら底の砂の中から吹き上げては吸い込むエサ漁りはユーモラス。週2回の水槽の水替えにうんざり。ディスカス飼育の観察記録など。 |
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| 懲りずにまた淡水熱帯魚の王様ディスカスを飼っている |
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見事なまで子育てが上手かった真っ黒なエンゼルフィッシュが死に、これは潮時とばかり、熱帯魚の飼育はもうやめようと思った。魚のいない水槽は、水草が生い茂り、水も澄みきっている。 水草だけの水槽は、静寂の世界だ。 アクアリウムでレイアウトした水草愛好家も多いそうだが、私の場合元々熱帯魚飼育の為の水草だったのでバランスも考えていたわけではない。 澄み切った水中に生い茂る水草の美しさを感じなかった。 それよりも、私は静の世界より動の世界の方に興味が強い。 熱帯魚に対するほど情熱もなくなり、水温む春先にこの水槽を片づけることにした。 水草を引っこ抜き、惜しげもなくビニール袋に放り込んだ。 敷き詰めた生臭さを感じるまだ白さが残っている10キロのセラミック製の底石はバケツで水洗いした後、庭の小さな梅の木の根元にばらまいた。 流木も臭うので、水道水で洗い流し、ベランダの風通しの良いところに立てかけた。 2本の水槽のガラスの汚れもきれいに拭き取った中に照明やポンプ器具などを入れ、これも流木の隣に積み上げた。 それからしばらくの間、我が家の唯一のペットは銭亀だった。 観賞熱帯魚の本 台風でも近づいて来るような蒸し暑さを感じる晩夏の日曜日。 会員になっている近所のスポーツクラブでヨガと軽い泳ぎ、ついでにサウナで汗を流してきた。 缶の表面にも私の顔と同じように水滴が浮いている。 冷えたビールをグラスに注ぎ、一気にのどに流し込む。 スポーツクラブで運動らしい運動をするわけでもないのに心地良い疲れを感じる。 奥方と娘はアウトレットにお買い物。 座敷亀?を手の指先で遊ばしながら何気なく本棚を見た。 いつも雑然とした本棚には熱帯魚の飼育マニアル本も何冊か並んでいる。 久しぶりに大型判の「熱帯魚の飼育」を手に取り、パラパラめくった。 広告のページには、カラフルな円型の身体に小さな口と大きな透明のひれと尾がくっついている、いかにも自分が王様といったディスカスの写真が並んでいる。 成魚の尾ビレを含まない体長は 13 から18センチ ほど。 体は扁平で非常に体高が高く、横から見るとほぼ円形で、円盤(ディスク)型の体を持つことからこの名があるという。 背ビレと尻ビレが非常に長く、体の後半部を囲む。 体の側面には黒い横帯が数本走る。 それ以外の色彩のパターンには変化が多い。 一般に赤褐色の地色に、青色から緑色の不規則な筋状の発色がある。 写真では、水色の地肌にオレンジ色の不気味な曲線の横ラインが入り、まん丸の赤目に黒い瞳のディスカス。 黄色地に黒の縦縞、オレンジ地に赤の横縞、あるいは濃いグレー地に遠慮したような青と黒の複雑なラインが入ったディスカスがいる。 これらの熱帯魚の性格はおとなしく、臆病でいつも群れて行動しているという。 少なくともペアで飼うのがいいとある。 私が通っていた近所のスーパーの2階にあるペット屋の熱帯魚コーナーでは、生きたディスカスは見たことがなかった。 眺めているうちに飼ってみたくなった。 ちょっとばかり、欲しくなった。 それにしても良い値段だ。 どれもこれも成魚だと1匹12000円〜20000円以上である。 昼寝から起きた夕方、ペット屋に出向き、店長にディスカスのことを聞くと、「以前に置いたことがあったが、高すぎるせいか売れなかったので仕入れをやめた。」ということだった。 それからしばらくして、奥さんのお供でたくさん洒落た店が集まるアウトレットに行った。 奥方が鉢に植え込む草花を選んでいる間、私は熱帯魚のいるペットコーナーを見に行った。 なんと直径4センチ程のディスカスの稚魚が数匹泳いでいる水槽があった。 ディスカウント中だとかで、1匹4000円の値札が付いていた。 本で記憶していた独特の模様はぼけており、とても熱帯魚の王様には思えない。 チャンス!本日は我が家の大蔵大臣もいる。 妻との買い物で私がねだるのは、上等な酒と酒のつまみ位なものだが、今回はディスカスを買ってもらおう。 「普通は、1匹2万円もするんだけど、今日は大安売り。こんなチャンスはまたと無いので、買って欲しい。」 ![]() ディスカス2匹を購入 家に帰り、早速しまい込んでいた60センチ×30センチの水槽をセットして、購入してきた2匹のディスカスを放した。 2匹のディスカスはその間2時間あまりビニール袋に入れたままバケツに浮かしていた。 ディスカス飼育の説明文を見ると、飼育は餌や水質管理などの面からやや難しいとある。 前にさんざん飼っていたエンゼルフィッシュと同様、この魚は丈夫な身体のはずだ。 少し暖めた水道水にカルキ抜きの液を多めに入れ中和させた水だが、元気に泳ぎだした。 流木を入れただけだの水槽だが、2匹はゆったりと泳いでいる。 魚と一緒に買ってきたディスカスのエサは、翌日から与えた。 水温28度〜30度が適温とあるので、高めの水温にあった水草も買ってきて植え込んだ。 「熱帯魚の王様」ディスカスの食事中の姿は、丸いディスクからはみ出したおちょぼ口が下を向いては水を吹き出しエサを舞上げては、餌を食べている。 舞い上がるそばからエサを吸い込んでいる。 浮いているエサには見向きもせず、下に沈んだエサしか食べないようだ。 というより、この円盤体型だと上を向いたら無防備この上ない。 エサを吹き飛ばし、砂の中に混在したエサはそのまま砂と混じり合い残ってしまう。 水草には興味がないようで、かじるところを見たことがない。 水替えは頻繁にする必要があるということが判った。 1週間も水替えしないと、水が臭ってくる。 熱帯魚の本では、水替えの水は最低12時間くらいはくみ置きをしなくてはならないとある。 ところが私は無神経。 エンゼルフィッシュの時もそうだったが、ホースで水を抜くそばからバケツに汲んだ水にカルキ抜きを垂らしどんどん流し込む。 急激な温度差の冷たい水でなければ、そんなに温度差も含めて神経質にならなくても魚が弱ることはない。 瞬間湯沸かし器のぬるま湯を手で感じて、水槽の水の水温とあまり変わらなければば問題ない。 水から生臭さが抜ければそこでストップする。 水槽の中にディスカス2匹だけだと寂しいので、2匹のグーラミーを加えた。 まだ4匹ともほぼ同じ大きさです。 グーラミーの方が逃げ足が速いせいもあるが、いじめは見られない。 隣に並べて置いてある小さな水槽からゼニ亀のタカラちゃんが興味深そうに見ていることが多い。 ![]() 1年後の成長の差 2匹のディスカスは、成長するに従いその身体の大きさも模様も大きく変わってきた。 大きい方が、レッド・ロイヤル・ブルー・ディスカスの模様だ。 大きさも頭から尻尾の付け根まで8センチ位になっている。 もう1匹は、あまり大きくならず6センチほどしかない。 模様もあまり無く、グレーに近い青でコバルトブルーディスカスのようだ。 時々、グレー色が強くなり、ひれが水色に光り、神秘的に見える時がある。 大きい方もグレーの縦縞模様がはっきりする時がある。 どうやらディスカス達は気分次第で色を変化させるようだ。 同居のパール・グーラミーもマーブル・グーラミーも大きさはほぼ同じくらなのに、ディスカスに年中気を遣っている。 ディスカスは、本によると自分より小さい魚とも混泳させても弱いものいじめをしないはずなのだが、現実はそんなことはない。 時々追い回している。 まあ、王様だからしょうがないか。 グーラミー達は、水草や流木の陰で休んでいる時間が多い。 この頃から魚達の序列がはっきりし出した。 レッド・ロイヤル・ブルーが君臨しており、その下にコバルトブルー・ディスカス、パール・グーラミー、マーブル・グーラミーの順だ。 エサは、2種類でグーラミー類は、浮かぶエサ(エンゼルフィッシュと同じ)を好み、ディスカスは沈むエサのみ食べている。 グーラミー達は自分の為の浮きエサが無くなると、沈んだディスカスのエサをかすめ取っている。 ディスカスは、原産地のアマゾン川などでは、川の深い岩場や木の根の張り巡らされた水底などに潜み、水生昆虫その他の水中の動物性プランクトン、あるいは植物性プランクトンなどを食べるという。 我が家では、朝晩に市販の色揚げにも効果あるという「ディスカス・フード」と、時々「冷凍赤虫」を食べさせている。 一度、水槽の掃除のためと大沼エビを10匹ばかり買ってきたことがあったが、1週間足らずで王様に全部食べられた。 ![]() 産卵したのはどちらだ 2年後の夏の朝、水槽内に垂直で立っている棒状の黒いプラスティック製の吸い込み棒の表面に卵を産んでいた。 王様ディスカスのどちらかが雄でどちらが雌なのか判らない。 2匹のディスカスは、ひっきりなしに卵を守る為の争いをしている。 3日ほどで、吸い込み棒にくっついていた卵がひとつもいなくなっていた。 卵のそばであれほど場所の取り合いをしていたのでは、無理もない。 自分たちの尻尾でくっついていた卵をたたき落としたのだろう。 3週間後にまた産卵していた。 どちらが生んだかまだ判らない。 どちらか一匹が常にひれで水流を起こして、卵に送っているのは、エンゼルフィッシュの時と同じだ。 ただ、大きさが違うのでそのダイナミックさが違う。 またもや3日で全滅である。 エンゼルフィッシュの時購入した産卵筒を入れてやった。 同時に産卵の為には、水槽内には何もない方がいいというので、流木も水草も全部処分した。 3回目の産卵は、昼間見ている時に始まった。 観察していると、大きいレッド・ロイヤル・ブルーが産み付け、そのあと同じような場所に小さいコバルトブルーディスカスが腹をこすりつけていた。 もしかしたら両方ともメスなのではないか。 この年は、5回産卵したが、毎度同じ結果です。 産卵後は、水が脂ぎり、とても汚れるので直ぐ判る。 が、ディスカスの雌雄については今もって判らない。 メス同士でも産卵時期が来ると、絶対孵化すること無い卵を産み付けるのだろうか。 ![]() 4年目のディスカス ディスカスの繁殖はあきらめた。 このホームページのプロフィールページにディスカスの写真があるせいか、ペアになるようお世話をしてくれるありがたいメールをもらうこともある。 ただ、以前飼っていたエンジェルフィッシュの繁殖の忙しさを考えると二の足を踏んでしまいますので、お断りさせて頂いています。 今回は、観賞魚として楽しませてくれるだけで充分です。 4年目のレッド・ロイヤル・ブルーディスカスは、大きくなった。 頭から尻尾の付け根まで15センチくらいになっている。 コバルト・ブルー・ディスカスの方は、その半分くらいで横から見ると大きく差がついている。 相変わらず、週2回の水替えをしている。 それも丸替えに近い。 通常、水替えは3分の1とか2分の1程度が目安になっている。 私はディスカスの背中が水面に出るくらい一気に水を抜き、ガラス面の苔をきれいにこすり取り、セラミック砂も片側に寄せてしまう。 バケツに入れたぬるま湯を上から注ぎ込んでは、水を抜きとる。 この繰り返しを3回はやるので、丸替えになっているはずだ。 ただし、上部フィルターの中の茶色に変色した汚れたフィルターは、3回に1回位しか洗ったり、新品に交換しない。 ことわざにもあるが、清き水には魚は住めない。 魚は、水に住むバクテリアによって丈夫に生かされているそうだから。 ちなみに大きな虫メガネで覗いたがバクテリアは見えなかった。 あまり徹底的には掃除をしない。 水温もいい加減で、手を突っ込んで冷たくない程度だから23度〜25度あたりと思う。 最初に熱帯魚の飼育を始めた頃は、水温計や水質のpH計測の試験紙なども揃えてマニアル通りにしていたが、めんどくさくなってやめた。 それでも熱帯魚たちは、飼い主に恐れをなしたか、文句を言わずに元気に生きている。 水替えの時、レッド・ロイヤル・ブルーディスカスは暴れることがある。 身体の大きい分迫力がある。 水しぶきを上げて凄い勢いで動き回ることがある。 そのため、狭すぎる水槽ということもあり、円い身体が水槽のどこかにぶつかり、身体の側面のウロコが剥がれ落ちている。 それでも水替えが終われば、気持ちよさそうに悠々と泳いでいる。 泳ぎながらよく糞をする。 糞をたくさんすることによって新鮮なエサをたくさん食べ、より成長をしたいという本能なのかも知れない。 水槽の魚は毎日水替えをすれば、それだけ早く成長するという話を聞いたことがあるが、頷ける話だ。 我が家の場合、繁殖目的ではないから、観賞魚として成長してくれればいい。 きれいな水は、見ていても気持ちがいい。 ![]() ミドリコケの発生はやっかいだ このところ水替えした翌日24時間後には、ガラス面の上部がうっすらミドリ色になり曇っている。 これはコケだ。 ミドリ苔が発生してしまうと防ぎようがない。 コケ防止の薬を使ったこともあるが、効果がなかった。 まめに水替えしてやるほか、手がないようだ。 水草をアクセント程度しか入れていないので、水質が酸性になりやすい。 苔を消してくれるバクテリアは必要なだけいないようです。 前日水替えして美しく見えていた魚達は、24時間たっただけですでにぼやけて見える。 部屋の中に置いている観賞魚だから、コケを通して見るのは何ともやりきれない。 手前のミドリのコケだけは、毎日布できれいに拭き取っている。 海水魚だとコケは発生しないのではないか。 「次は、もっときれいな海水魚を飼おうね」と世話をしない嫁さんと娘が言っている。 ディスカス達大型の淡水熱帯魚の寿命は、6〜7年とか。 きれいな海水魚が泳ぎ回るまであと2〜3年待って下さい。 それにしても、熱帯魚とあまり値段も変わらない水草は、大きくなると惜しげもなく捨てている。 そのくせ多少持て余し気味ではあるが、中型の熱帯魚グーラミもディスカスと一緒に大切に飼育している。 本来は、植物も大切にしなければならないはずなのに、これはおかしな話ですね。 |
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